れーこママ奮闘記 〜連載第1回〜


れーこママままちゃりに乗る “ふたご”の母は今日も自転車で… −自力通学をめざして−

自力通学。なんて素敵な言葉だろう。普通の子であれば難なく小学校の一年生で成しえるのに、うちの子供達には果てしなく遠い言葉のように思えました。特にうちの場合は校区外で学校まで3.5キロもあります。自力通学するにはバスを乗り換えなければなりません。やはり無理だろうなあ…と最初は思いました。でも、毎日少しずつ頑張っていけば卒業までには何とかできるようになるかも知れない、そんな思いで第一歩を踏み出しました。朝は始業時間が決まっているから難しいので、時間に余裕のある帰りの時だけの挑戦です。子供達の下校時間に間に合うように自転車に乗って迎えに行きます。学校に自転車を置かせてもらい、二人の手をつないでバス停まで歩きます。これが大変、二人のペースが違うので、一人がどんどん前に行ってしまったり、もう一人は自動販売機に見とれて歩いてくれなかったり、その中間であたふたしている私の姿は、知らない人が見たら変な人に見えるでしょうね。同じ歩調で歩いてくれたら楽なんだけどな。初めて路線バスに乗せる時は二人とも躊躇したり、バスがなかなか来なくて泣いたり、怒ったりしましたが、今では随分わかってきて、降りる所では自分からブザーを押しています。目に見えない所でも子供達は、力を付けていると信じて今日も母はがんばります。

五年後、家で二人の帰りを余裕で(ハラハラしながら…かな)待っている私を夢見て…。