れーこママ奮闘記 〜連載第5回〜


今年の夏は暑かったですね。皆さんは、どんな夏休みでしたか。

我が家の双子は、『ひと夏の経験』がいっぱい……。

ある日、我が家から目と鼻の先にある大型スーパーへ4人で買い物に行った時のことです。ゆうをお父さんが、けんを私が見ていたのですが、買い物に気を取られていたら、けんが、いない…いない…いない…。40分探しても、いない!!

その頃、けんはすでに、すぐ近くの交番にいました。立体駐車場のスロープを歩いて登ろうとしていたそうです。「唯者ではない」と感じた警備員さんが交番に連れていってくれたのでした。

おまわりさん 「名前は?」   けん 「なまえは。」
おまわりさん 「誰と来たの?」   けん 「だれときたの。」

おまわりさんいわく、“最初はふざけているのかと思った”そうです。机の上にはいくつか数字が書かれた紙もあって、(おまわりさん、苦戦した模様)“数字は読めるんですよねぇ” (数字が読めるのに、何で自分の名前が言えないのか、不思議そう) ─それが『自閉症』よ!─

そのことだけでもおまわりさんの頭の中はコンガラガッテいるというのに、「双子で、もう一人も同じです。」ってゆうを紹介したから、おまわりさんの目は点!「ご近所ですよね。これからのこともあるので。」と色々メモを取っていました。

2人を見比べて、おまわりさんなりに『違い』を見つけたようで、覗き込んだメモには『ゆう、小太り』と書いてありました。(さすが警官!?)

不本意ながら、交番デビューを果たし、いい夏だったなぁ……。

来年の夏はどんなことが繰り広げられるのか、た・の・し・み…!?

今回で、ひとまず私の連載は終了です。ありがとうございました。