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最終更新日は2004年6月7日です。

『親と教師のための学習会2003 異文化の自閉症の子たちへの特別支援について』(第20号 2004年1月発行) [11月の部]

日時 2003年11月15日(土)
場所 新潟ふれ愛プラザ 研修室・会議室
講師 新潟大学人間教育科学部障害児教育専修 長澤正樹 助教授
新潟県立高田養護学校 藤田綾子 教諭
新潟県上越市教育委員会学校指導課 中島秀晴 指導主事

【レポート Yukarin】

〔個別指導計画作成の内容要約〕

個別指導計画とは、一人ひとりのニーズに基づき、それを保障する文書のことで、断片的なものではなく、(幼・保)→小学校→中学校→高校→社会人と継続して行われる個別の教育支援計画で、メリットは作成や修正がしすく、使いやすいことです。
作成の流れは、まず検査や行動観察をして実態を把握します。検査とは、知能、心理、学力等の発達検査や社会能力検査です。次に本人や親、教師の願いを調査し分析して長期の指導の方向性を見出し長期目標(一年単位)をたてます。それからその長期目標を具体化し、可能なことを短期目標に掲げます。評価日(タイムリミット)を決め、成長と指導の効果を判断します。
子どものことを全教師が共通認識の下で関わっていくという、学校の配慮が必要でありそのためには、親と教師の話し合いと情報の共有化が重要となります。

【参加者の感想】

『親と教師のための学習会2003 異文化の自閉症の子たちへの特別支援について』(第20号 2004年1月発行) [10月の部]

日時 2003年10月11日(土)
場所 新潟県生涯学習推進センター
パネラー 新潟県はまぐみ小児療育センター 東條惠 医師
新潟大学人間教育科学部障害児教育専修 長澤正樹 助教授
新潟県立高田養護学校 藤田綾子 教諭
コーディネーター 新潟県上越市教育委員会学校指導課 中島秀晴 指導主事

【レポート ポポン】

基調提案 東條先生より

異文化の自閉症スペクトラム児―理解のためのポイント―

  1. 状態をどう理解するか
    • 周囲をうまく認識把握できないため不安
    • 自分と他人の区別が成立してない―心の理論が未成立
  2. 理解にもとづく治療対応
    • 不安の軽減への努力―スケジュール、手順、直前カードを使用
    • 愛着関係の改善への努力―幸せタイム作り
    • 周囲に慣れてもらう―反復を通して
    • 聞き取る力が弱く、視覚的認知力は強い―視覚支援
    • 自信を失いやすい
  3. 診断名をつける意味についてー特に高機能PDDの場合は本人への診断名と内容の説明が必要
    • 「人はそれぞれ違うんだよ、違っていいんだよ」という自己肯定が大事
    • 言葉で理解することが必要

基調提案 長澤先生より

これからの特別支援教育―広汎性発達障害の子どもたちにとって何が変わるか?

  1. 特別支援教育で実現すること
    • 教育は基本的に通常学級で
    • 特別支援教室(通級)の設置
    • 個別の教育支援計画(仮称)の設置−幼児から社会人になるまでのもの
    • 校内委員会の設置―子どもの指導を検討する場
  2. 特別支援教育のメリット
    • 今まで以上に通常学級で教育が受けられる
    • 通級により個別支援の機会が増える
    • 全職員でひとりの子どもを見ようとする意識が高まる
    • 個別の教育支援計画により、特別な支援が保障され、それが継続される
    • 校長の裁量により、思い切った人事配置ができる
  3. 特別支援教育のデメリット−克服するには
    • 自閉症の子どもにとって、統合教育は必ずしもよいとはいえない
      →通常学級での教育に期待することを明確にする、マンツーマンの指導を増やす、スキルの獲得
    • 通級により良質な個別支援が受けられるとは限らない
      →受けられる支援は受け、要望を言う
    • 教師の多忙化
      →ボランティア等できることは積極的に実行
    • 個別の教育支援計画の実現性に問題がある
      →子どもの将来計画を話し合っておく
    • 校長の裁量によっては最悪の場合・・・
      →学校との協働作業を 良好な関係こそ子どもを幸せにする

基調提案 藤田先生より

高田養護学校教育相談の実際と課題

  1. 高田養護学校における教育相談
    • 障害のある幼児、児童、生徒の就学や教育についての教育相談(保護者、特殊学級担任、関係職員)
    • 学校授業参観、参加活動
    • 研修支援活動
    • 教材、教具の支援活動
    • 理解、啓発活動
  2. 教育相談の手続きと具体的な流れ
    • 電話連絡で申し込み→受付・教育相談日を決定→相談→校舎参観・授業参観→校長室で懇談→終了
  3. 今年度の教育相談の取り組み(9/30現在)
    • 教育相談件数―62件のうち当校への相談は44件
    • 研修支援活動―特殊学級担任参加
    • 理解啓発活動―学校紹介「ふれあい展」開催
  4. 今後の課題と展望
    • 課題―
      「今相談したい」というニーズに対する相談時間の確保
      職員の専門性の向上
      意識改革―特殊学級担任以外の教職員への理解啓発
    • 展望―校内組織の見直し、地域のセンター的役割、特別支援校としての役割

基調提案 中島先生より

特別支援教育とは(H.15.3.調査研究協力者会議の最終報告より)

  1. 定義―これまでの特殊教育の対象でなかったLD・ADHD・高機能自閉症も含め障害のある児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取り組みを支援するため、1人1人の教育的ニーズを把握し、教育や指導を通じて必要な支援を行うこと
  2. 特別支援教育のために
    • 個別の教育支援計画の作成
    • 教育、医療、福祉等の地域連携支援体制構築
    • 特別支援コーディネーターの指名、配置
  3. 特殊教育学校→特別支援校へ
    • 教育機能とセンター機能
    • 障害種にとらわれずあらゆる障害に対応
  4. 小中学校での特別支援教育体制の構築
    • 特殊学級・通級指導教室→特別支援学級へ
    • 校内委員会の設置
    • 特別支援教育コーディネーターの指名、配置
  5. ADHD、高機能自閉症の定義、判断基準等(試案)
  6. 文部科学省LD等実態調査結果
    • 通常学級に在籍する児童生徒の6.3% 不登校の3倍強
    • 特殊学級はどうなるか、どうするか
      従来の特殊学級の制度を廃止→通級の一形態としての位置づけ現状のリソースを有効に活用
    • 特殊教育の対象となる生徒の増加→障害種の多様化による対応の複雑化、専門性の向上の必要性、教育的支援を柔軟にという考え方へ転換

質疑応答

  1. 診断を受けたあと、親がまずしてやれること
    • 生活スタイルの見直し
    • 自分のことが自分でできるように手助け
    • 子どもの障害の特性を知る
    • 母親との1対1の信頼関係を築く
    • 生活のパターン化、生活のリズム
  2. コミュニケーションのとり方
    • 言葉と一緒にサイン(写真など)を使う
    • 指差し、視線、音声
  3. コミュニケーションスキルの育成
    • 人とのかかわり方を教える
    • 相手の気持ちの理解
    • まわりの理解
    • 逃げ場、リラックスできる場を作る
  4. ソーシャルスキルの訓練
    • 日常の中で、1対1で、シミュレーション場面で指導
  5. ノーマライゼーションとは?
    • その人その人の生活、生き方を尊重する
      →幼いときから自己決定することが大切
    • 目に見えるものは理解できるが、目に見えないものは理解できない
      →目に見えるようにして伝えることが大切

【参加者の感想】

『支援費制度』(第19号 2003年9月発行)

日時 2003年6月13日(金)
場所 新潟ふれ愛プラザ 研修室
講師 新潟市障害福祉課

《支援費制度のまとめ》

  1. 社会福祉基礎構造改革について

    昭和26年に社会福祉事業法ができて50年の時代の流れを経てようやく平成12年に社会福祉法が新しく法律が変わってそれにともなって身体障害者福祉法、知的障害者福祉法、児童福祉法にそれぞれ関連した法律の改正がおこなわれたところです。社会福祉基礎構造改革のひとつの柱ということで福祉制度から支援費制度(利用契約制度)に移ってきた制度の大きな変化です。

    【国の計画】 新障害者基本計画(2003年〜2012年)
    【県の計画】 新潟県健康福祉計画〜新潟ハートプラン〜(平成13年度〜17年度まで)
    【市の計画】 新潟市保健医療福祉計画(平成13年度〜17年度まで)

    福祉施設では 今年身体障害者養護施設が10月に新発田に、来年再来年をかけて知的障害者の入所、通所施設を予定。 18年以降はまだ白紙の状態で、みなさんがどんな生活を希望してどんな事を求めているのか来年度あたりにはニーズを把握して着手していくそうです。

  2. 支援費制度について

    今までは新潟市(行政)がサービス事業者を特定し、サービス内容を決定していましたが、平成15年4月より利用者自らがサービスを選択し、契約によりサービスを利用する「支援費制度」に移行しました。 「支援費制度」では、サービスの利用希望者は新潟市に支援費支給の申請を行います。支援費支給の決定を受けた利用者は事業者やサービスの内容を選択し、契約によりサービスを利用する仕組みとなります。
    • 支援制度の流れ(福祉のしおりP5参照)
    • 支援制度の対象者は身障手帳、療育手帳所持者が対象ですが、手帳がない人は医師の診断書か児童相談所の診断結果をみて必要かどうか必要性に応じて市が決定
    • 支援費制度に移行するサービス手帳などの市の障害者の制度が全部移行したのではなく、施設サービスは全部ですが居宅サービスについては、ホームヘルプサービス、デイサービス、ショートステイサービス、グループホームサービスの四つが支援費になって移行しました。このサービスを受ける場合は『受給者証』が必要になります。
    • 支援費支給決定について 国の厚生労働省令で定める勘案事項をもとに新潟市が調査票を作成し自宅に訪問して聞き取り調査を行います。
    • 利用者負担額(本人及び扶養義務者が、事業者に支払う利用料)本人、扶養義務者の前年の所得税額によって金額が決められています。(上限あり)

【参加者の感想】

『成年後見制度』(第19号 2003年9月発行)

日時 2003年7月1日(火)
場所 新潟ふれ愛プラザ 会議室
講師 竹田 一光 氏 (障害者生活相談室「わぁ〜らく」)

《成年後見制度の内容のまとめ》

成年後見人制度とは精神上の障害によって判断能力が十分でない人を保護する制度で、本来自分で行うべき法律行為や各種契約が困難である時に、家庭裁判所に申し立てをして後見人がそれを代理して行うというものです。
未成年までは未成年後見の担い手として親がその責任をもっていますが、成年になると親の“後見”義務は無くなり本人は社会的に独立した存在として尊重される権利をもち、障害基礎年金を受ける権利も発生します。この本人固有の財産の支出入を管理して、本人のために財産を使うよう支援するのが後見人の役割で、後見人には親族や第三者(弁護士・司法書士・社会福祉士)を選択することができます。また、療育手帳の取得を条件にしていませんが、どのような困難をもっているかの医師の診断書が必要となります。

【参加者の感想】

講師の竹田一光先生から学習会の感想をお寄せいただきました。

今回の皆さんとお会いする機会をいただいたことは、私にとって、『知的障害』の一つとして知ったつもりになっていた(なんという学習不足でしょう!)【自閉症】という発達障害について一から学習を始めるキッカケとなりました。

福祉関連の辞書で調べ、インターネットで検索し、ちょうどNHK福祉ネットワークで5月に放送された番組を見ました。

愕然としました。私は、知らなかった。

24年間、障害を持つ人の暮らしを支える施設の介護の仕事をしていて、偉そうにホームヘルパー養成研修で「障害児者福祉の制度とサービス」の講義をしているこの私が、です。(恥ずかしい限りで、穴があったら入りたいとは、まさにこのことです)。当事者でないものが、個別的な障害を知るということは、かくも難しいことなんだ、と改めて思いました。やはり、『百聞は一見にしかず』であり、『現場で体験せずに語ることなかれ』なんだな・・・と身に沁みたしだいです。だから、本当に感謝しています。このお話をいただかなければ、私は身の程知らずの馬鹿者であり続けたでしょう。お蔭様で、謙虚な姿勢に立ち返ることが出来たと思います。まだまだ、不勉強な私です。私に出来ることを少しでもお返ししながら、せっかくの出会いを出発点にさせていただき、皆様と皆様のお子さんとの実際のふれあいの始まりにさせていただければと念じております。

これに懲りることなく、今後ともおつきあい願えれば幸いです。貴重な機会、本当にありがとうございました。

『自閉症の人たちの地域就労支援』(第17号 2003年3月発行)

日時 2003年1月29日(水)
場所 新潟県立はまぐみ小児医療センター
講師 やまびこの里・仲町台発達障害センター 藤村 出 先生

【参加者の感想】

就労支援に関しては、今までのような、技能を身につけさせてから就労を斡旋してそれで芦とする考え方から、技能はなくても、その人が出来る仕事を見つけて(作って)あげて、仕事に就いてからもずっと続けていけるように、支援の方も継続してあげるという形に変えていきましょう、と言う話でした。
居住形態についても、従来の施設を終の棲家にするという考え方を脱して将来的にはグループホームやアパートでの暮らしを目指してその準備期間としての施設入所という発想に変えていきましょう、と言うことでした。
施設で十把一からげの生活をさせられるのではなく、人権としての主体性を持たせて貰って、一生支援を続けて貰いながら生きていくという「半自立」という状態を福祉として実現させてあげたい。という考え方です。
就労の方も、同じように権利であるという発想で臨みたいと。「太陽の村」の鯒さんが、法人運営がうまく行くコツを質問していました。
先生は親に出資を頼む段階から、自分の子供はそのサービスを受けるチャンスはないかも知れない、でもそれでも後進のために、今これが必要だと言うことを理解してもらって、出資してもらうことだとお答えになっていました。
システムを軌道に乗せることが、長い目で見て障害者の暮らしを改善していくことに繋がると、親が納得して出資することが大事なのでしょうね。(ミンフィ)

『自閉症支援シンポジウムin長野』(第17号 2003年3月発行)

日時 2003年1月31日(金)/2月1日(土)
場所 長野県県民会館

【参加者の感想】

支援センターは、どういうものであって欲しいか、役割と期待することについて発表がありました。
ライフステージとして幼児期、学齢期、成人期があり、それに対する支援センターの役割とは、

それぞれのライフステージで必要な支援のコーディネイト、ネットワークを担う。
14年度に設置された、12ヶ所のセンターのうち11ヶ所の発表がありました。千葉、大阪、岡山、横浜市のように、今までも先進的に取り組んできたところは、今まであった各機関をまとめる中枢として歓迎していましたが、あまり準備のできていないところは特に東京都は、どこから手を付けていいのか途方に暮れている状態でした。 今まで親がしてきたことです、診察に行く、入学する、何度も何度も同じ話をして、頭を下げて、少しは楽になれるのでしょうか?安心できるのでしょうか?新潟県はどうでしょうか?今できたとして、ちゃんと機能するのでしょうか?中身のあるものにするためにも、皆さん声を出しましょう。親が出来る準備をしましょう。協力をしてもらいましょう。(しんかんせん)

『高機能自閉症児と発達障害児の本人及び親の活動支援事業 担当者責任会議』(第17号 2003年3月発行)

日時 2003年2月8日(土)・9日(日)
場所 横浜ラポール(第1日目)
フォーラムよこはま(第2日目)

【参加者の感想】

『講演会 「ノースキャロライナ視察研修から」』(第16号 2003年1月発行)

日時 2002年11月24日(日)
場所 新潟ふれ愛プラザ
講師 新潟県立はまぐみ小児療育センター 新田 初美 医師

【参加者の感想】

『高機能自閉症児と発達障害児のための本人及び親の支援活動〜親と教師のための学習会(長岡会場・中越地区)〜』(第16号 2003年1月発行)

日時 2002年12月7日
場所 長岡市社会福祉センター
講師 新潟県立精神医療センター 藤田 基 医師

【参加者の感想】

『高機能広汎性発達障害〜保護者のための勉強会〜』(第15号 2002年11月発行)

日時 2002年9月24日(火)
場所 新潟県立はまぐみ小児療育センター
講師 新潟県立はまぐみ小児療育センター 東條 恵 医師

【参加者の感想】

『高機能自閉症児と発達障害児のための本人及び親の支援活動〜親と教師のための学習会(新潟会場・下越地区)〜』(第15号 2002年11月発行)

日時 2002年10月19日(土)
場所 新潟ふれ愛プラザ
講師 長澤 正樹 新潟大学助教授(障害児教育専修)

『第4回自閉症研修講演会』(第15号 2002年11月発行)

主催 (社)日本自閉症協会 新潟県支部
日時 2002年11月4日(月)
場所 ハイブ長岡
講師 坂井 聡 先生 (香川大学教育学部付属養護学校教論)
演題 『わかるようにつたえること、わかるように伝えてもらうこと』− 支援の視点を変えて −

【参加者の感想】

『高機能自閉症児と発達障害児のための本人及び親の支援活動〜親と教師のための学習会(上越会場・上越地区)〜』(第15号 2002年11月発行)

日時 2002年11月9日(土)
場所 上越市市民プラザ
講師 中島 秀晴 先生(上越市教育委員会 学校指導主事)

【参加者の感想】

例えば、診断は何故に必要なのか。それを「子育ての仕切りなおし」という言葉で表現された中島先生。これほどまでの適切な表現を私は震える思いで聞き入りました。自閉症圏内のこどもたちの認知障害を軸に、丁寧に、また的確にご講義をいただきました。典型的な自閉症のこどもたちと違って、言葉を使い、一見そうとわからない高機能群の自閉さんたちは、専門医へたどり着くまでに長い時間がかかってしまいます。また、例え早い段階で受診していたとしても、これまで専門家の中ですら混乱があったわけですから、アスペの子の多くがLDあるいはADHDという一側面にだけ焦点を合わせた診断名がつけられていたという事実があります。教育界で使われている「LD」が医療で使われる診断名・内容と大きく違うことも、混乱を巻き起こしていると私は個人的に憤慨すらしていました。純粋なLDと自閉症(PDD)をごちゃ混ぜに考えてはならないからです。この点も、中島先生の解説はセンス抜群でした。そして、講義の最後に、『本人告知』についての中島先生の考え方をお聞きする事ができました。この告知は「ガンの宣告」のような告知ではないはずだと言うこと。 単純に診断名だけを告げることではないこと。どんな支援を必要としているのか、本人自らがSOSを出していいんだよということを教えてあげることをはじめ、それを受けとめる器の用意など、彼らのために必要な支援体制が何も整っていない現実の中、親の会や、当事者の親たちは真剣に考え、準備をすすめなくてはならないことを強く思う時間でもありました。富士山の絵になぞらえたPDD(自閉症に代表される広汎性発達障害)。 適切な支援・療育を施せるとき、頂上にいる子が麓に下って行く姿を中島先生は感じるそうです。しかし、麓からさらにその後に続く平野に行く(完治)ということはないんだよ、という言葉。支援は一生涯必要なのだという認識。あっと言う間の3時間。もっともっと、お聞きしたい。できることなら、当会へお呼びして、一人占めならぬ、一会占めして、お話をしていただきたい先生です。是非に、機会を作りたいですね。(ウーピー)

『ようこそ私たちの世界〜自閉症のあるこどもの理解と支援〜』(第13号 2002年7月発行)

日時 平成14年6月21日(金)
場所 新潟ふれ愛プラザ
講師 長澤 正樹 新潟大学助教授(障害児教育専修)
テーマ 『ようこそ私たちの世界〜自閉症のあるこどもの理解と支援〜』

【参加者の感想】

『富山・めひの野園』(第10号 2002年1月発行)

日時 平成13年12月4日
場所 社会福祉法人めひの野園(富山市)
目的 視察研修

【参加者の感想】

『第三回自閉症研修講演会』(第10号 2002年1月発行)

主催 (社)日本自閉症協会 新潟県支部
日時 平成13年12月16日
場所 柏崎市市民プラザ
講師 藤原義博先生(上越教育大学障害児教育講座教授)

【参加者の感想】

『個別の指導計画と自閉症児の指導』(第9号 2001年11月発行)

日時 平成13年10月11日
場所 新潟ふれ愛プラザ
場所 高橋 晃先生(市立養護学校教諭)
テーマ 「個別の指導計画と自閉症児の指導」

【参加者の感想】

『自閉症療育相談会』(第9号 2001年11月発行)

主催 (社)日本自閉症協会
日時 平成13年11月4日
場所 上越市民プラザ
講師 武藤 直子先生(全国療育相談センター 日本自閉症協会療育相談担当)
須田 初枝先生(日本自閉症協会 副会長)

【参加者の感想】

『インリアル・コミュニケーションアプローチ』(第8号 2001年9月発行)

主催 (財)日本ダウン症協会 新潟支部アンダンテ
日時 平成13年7月29日
場所 新潟市総合福祉会館
講師 里美恵子先生(大阪府立社会福祉学部)

【参加者の感想】

インリアルって何? 最初にそう思いました。インリアルは、アメリカで開発されたもので、TEACCHもそうですが子供に何か教えたりするものではなく、子供に関わる大人の方に教えるものでした。「言葉で表さないけど、子供が出しているサインをちゃんと読み取れていますか?子供の意図を正しく受け止めてやらなければ、子供はサインを出すことを止めてしまいます」この言葉がとても重く感じられました。インリアルは子供と関わっている様子をビデオに撮り、子供の行動やわずかな言葉に正しく答えているのかどうか、細かく分析するものです。何人かのビデオを見ましたが、最初は子供の出している言葉やサインの意味が解らず、全くちがう行動をとる親がほとんどで、(大坂弁なのでなぜか笑える)第三者として見ている方は「どうしてわかんないの?」と思うのだけれど、いざ自分に置き換えて考えてみると「あんな風にしているかも? いや絶対している!」と思ってしまいました。 トレーナーに「子供の理解できる言葉」「何かではなく具体例をだして選ばせる」「子供が表現するまで待つ」とポイントを教えられ、その事を頭に置ながら接しただけで、「言葉のやりとり」ができたのには驚きました。講演の最初に「自閉の子に指さしや、具体物を見せずに指示していませんか」と、問われ本当に基本的な事すらしていない自分を痛感しました。でも、関わる大人側の考えを少しでも変えるだけで、子供の表情がとても良いものに変わる様子は驚きだったし、とにかくもっと早く知りたかった!!「知っているだけでも随分ちがうことになっていたかも?」と思ってしまいました。そして幼児期の大切さを実感させられました。(ブルーアップル)

『第二回自閉症研修講演会』(第5号 2001年1月発行)

主催 (社)日本自閉症協会 新潟県支部
日時 平成12年9月15日
場所 ハイブ長岡
講師 佐々木正美先生
演題 『本当のTEACCH』

【参加者の感想】

施設見学『更生慈仁会』(第5号 2001年1月発行)

日時 平成12年11月30日
場所 更生慈仁会「十字園」「青松ワークス」「どれみふぁ荘」

【参加者の感想】

去る11月30日、更生慈仁会の施設、「十字園」「青松ワークス」「どれみふぁ荘」を見学させて頂きました。十字園は、建物も新しく機能的で、待機待ちの方が180人もいると伺い驚きました。青松ワークスでは、いろいろな仕事があり、一人一人にあった仕事を任され、一生懸命働いている姿が、印象的でした。十数年後、我が子が大人になったとき、このような施設が増えていて欲しいな、と切に願っています。最後に“夕日の家、こんぺいとう”で、美味しいコーヒーを頂きました。日本海がパノラマサイズで見渡せ、市民の方や障害を持った方々の素晴らしい作品もたくさん展示してあり、とても心温まる場所でした。施設などを見学する機会は個人ではなかなか持てないので、今回のような企画にはできるだけ参加させて頂こうと思います。(ポポン)

勉強会『太田ステージ評価法』(第3号 2000年7月発行)

日時 平成12年5月16日
場所 新潟市総合福祉会館
講師 武藤直子先生(全国療育相談センター)
内容 『太田ステージ評価法』

【参加者の感想】

太田ステージを通して、自分の子供の発達段階を知ることができて良かったという多くの感想がありました。反面、それを使う立場の人(ST・教師など)が新潟市には少ないのではないかという意見。親だけが知っていても役立たないなど、療育の場の少なさ、医療と教育の連携が必要であるなど、現実の問題を指摘する意見も目立った。(ウーピー)